さとし日記

都内大学院生のブログ

中国の人名、地名の場合、今でも音ベースではなく、文字ベースで日本風にローカライズするのが面白いと思った。

歴史的に、漢字を元に平仮名・片仮名が作られたわけだから、当然と言えば当然かもしれないけど。

 


英語やフランス語の勉強のために、それらの言語のニュースを毎日聴くようにしている。

 

英語でもフランス語でも、「習近平」は「シュウ・キンペイ」ではなく、「シー・ジンピン」と発音される。

 

おそらく中国語(北京語)での、「习近平(Xí Jìnpíng)」の発音に即した読み方にしているのだろう。

 


基本的に、日本語以外の言語の単語を日本で使う時は、その発音に近い片仮名で表記することになると思う。

 

しかし、中国語の場合は、現在中国で一般的に使われる簡体字に対応する、現在日本で使われている漢字を当て、その漢字の日本での音読みで呼ぶことが多いと思う。


「シュウ・キンペイ」と言っても、日本以外では基本通じないと思うので、どうかとも思うが、「習近平」と表記した方が「习近平」を見たときにすぐに判別できる。

 

(というより、漢字が日本でも使われ始めた当時に当てられたのが、いわゆる「音読み」だから上の表現はやや不適当だとは思う。漢字を経由せず、ダイレクトに音で寄せて表記するといった感じだろうか?)

 

現代においては、外来語は音ベースでローカライズした方がスムーズなことが多いと思うが、この辺は利便性どうこうではなく、慣習の問題だと思う。

 

ふと思いついたのでメモ的に書いているが、いくらでも掘り下げることができそうだ。。

締め切り間際に集中できる人、焦って空回りする人。

自分は後者な気がする。


まぁ慣れの問題だろうけど。

 

今取っているある授業では、学期中に大きめの課題が3つ出される。

 

それぞれの課題は、5~8問ほどの問題で構成される。

 

問題数こそ少ないが、どれも骨のある問題で、解くのにはかなりの時間がかかる。

 

1つ目の課題は5月中に出されて、既に提出した。

その時はかなり前から始めて、計画的に終わらせた。

 

いつものパターンという感じ。

 


ただ、早めに着手すると、精神的な余裕は生まれるが、だらだらと取り組んでしまう可能性もある。

 

そこで今回の2回目の課題はかなり直前まで放置しておいた。

 

今週の水曜日に提出で、ギリギリ終わる可能性がある3日前の今日から始めることにした。

 

しかし、今日の進捗は芳しくなかった。

 

こういうのは、一問ずつ着実に進めていった方が効率が良いが、焦りからいろんな問題を行ったり来たりしていて自分でも面白かった。

 

プログラムを書かないといけない問題の途中で、別の証明問題を始める有様だ。

 

同時に複数のことを処理しようとすると1つずつの効率が落ちるのは明らかだ。

 

1番の易問は解き終わったが、あとはどれも中途半端に手を付けた感じ。

 

あと2日で終わるのかな。

かなり微妙なところ。

 

普通に生活していると単調になりがちなので、たまには慣れないことをしてアタフタするのも面白い。

 

なんだかんだで今日と明日の自分が頑張って終わらせてくれるだろう。

男性もHPVワクチンを受けた方が良い理由。

HPVは子宮頸癌の他にも、男性の陰茎癌や、男女問わず発症する中咽頭癌、尖圭コンジローマ等の原因になり得るということは案外知られていないように感じる。

 

しばしば「子宮頸癌の原因となるHPV」とセットで紹介されるのは、間違えてはいないが、「なら男性には関係ないか」という印象を与えかねない気がする。

 

今回は、1. HPVが男性も発症する病気の原因になること、2. HPVワクチンに関して、簡単に書いてみることにした。

 


1. HPVが男性も発症する病気の原因になる

HPVとは「Human papillomavirus(ヒトパピローマウイルス)」の略で、子宮頸癌の原因になることはよく知られていると思う。

 

ただ、冒頭にも書いた通り、HPVは子宮頸癌だけでなく、陰茎癌、中咽頭癌、尖圭コンジローマ等の原因にもなる。


陰茎癌は名前の通り、陰茎にできる癌のこと。

先進国では稀とされているが、羞恥心から受診をためらい、初診の時点でかなり症状が悪化しているケースが多いという特徴がある。

病変の部位、浸潤度によっては陰茎全切断が必要なケースもある

 


中咽頭癌は、咽頭(鼻の奥から食道までの飲食物と空気が通る部位)の真ん中辺りにできる癌である

先日、お笑いコンビ「ペナルティ」のワッキーさんが中咽頭癌になったことがニュースになった

(※ 中咽頭癌の全てがHPVに起因するものではないし、HPVに感染すると、必ず中咽頭癌になるわけでもない。ワッキーさんの今回の中咽頭癌がHPVに起因するものかどうかもわかならい。)

 

尖圭コンジローマは性感染症で、性器や肛門周辺にニワトリのトサカ状のイボができる。完治が難しく、免疫力が下がった時などに何度も発症してしまう

 

 

 

2. HPVワクチン接種に関して

そんな様々な病気の原因となるHPVだが、ワクチンが存在する。

 

先日(2020年5月22日)、HPVワクチンの9価ワクチンが日本で承認されたことがニュースになった

news.yahoo.co.jp

 

まず、「9価」とはどういうことかを記す。

 

一口に「HPV」と言っても、100以上の種類がある。

それぞれの種類によって、引き起こす病気の種類やそのリスクが異なってくる。

 

「〇価」というのは、そのうちの何種類の感染を予防できるかということを示す。

 

つまり今回承認された「9価」というの9種類のHPVの感染を予防できるというもの。

 

これまで、日本で認められていたのは、「2価(サーバリックス)」と「4価(ガーダシル)」である。

 

「2価(サーバリックス)」はHPV16, 18型の感染を予防し、「4価(ガーダシル)」はサーバリックスの16, 18型に加え、6, 11型も予防する。

 

しかし、「4価(ガーダシル)」を接種しても、子宮頸癌の65%程度の発生抑制しか期待できない(子宮頸癌以外の病気に関しては、パーセンテージが示されたものは見つからなかった。HPV6, 11型は特に尖圭コンジローマの原因になり、4価はそれを予防することができるとのこと)


今回日本で承認された「9価(ガーダシル9)」は「4価(ガーダシル)」の6, 11, 16, 18型に加え、31, 33, 45, 52, 58型も予防する。

 

これにより、子宮頸癌の90%程度の発生抑制が期待できる。

 

 

ただ、「自分は別になっても良い。病気になりたくない人だけがワクチンを打てば良いのでは?」と考える人もいるかもしれないので、集団免疫についても書いてみる。

 

ワクチンを接種しても100%感染しないわけではないというのは、上で書いた通りだが、中にはワクチンを接種することができない人もいる。

 

経済的に困窮している人、情報にアクセスすることができない人、アレルギーがある人などなど。

 

そのような人の為にも、接種できる人は積極的に接種した方が良い。

ワクチンを接種できる人が接種することで、ウイルスの感染率も下がり、ワクチンを接種していない人の感染率も下がることになる(これは「集団免疫効果」と呼ばれる)。

 


そうは言ってもそれなりに値段が張るので、ハードルが高いというのも事実である。

(13〜16歳の女性は国が定期予防接種の対象にしているので無料だが、それ以外の人の場合は、自費診療となる。)

 

HPVのワクチンは間隔を空けて3回接種することになる。

3回合計で、2価が4.8万円、4価が5.3万円、9価が10万円ほどかかる。


自分も4価を2020年1月と3月に接種しており、7月に3回目を接種することになっている。

 

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2020年1月時点では、9価は日本で承認されていなかったことと、輸入ワクチンを接種することもできたが、費用の面からもとりあえず4価を接種することにした。

近いうちに9価も接種するつもりでいる。

 

 

様々な事情で現時点での接種は難しいという人は、下記のサイトでオンライン署名するだけでも意味があると思う。

『子宮頸がんは予防できる』という情報が届けられていない日本の女性を救いたい!

www.change.org


これは、産婦人科専門医・医学博士の稲葉可奈子さんが、厚生労働大臣および各自治体首長へ次の5点を求めるというもの(以下抜粋)。

①  HPVワクチンの『有効性とリスクについての公平な正しい情報』と『対象者は無料接種できる』という案内をきちんと送ってください。

 

②  予防接種の案内が届かなったがために定期接種対象期間を過ぎてしまった人は5~6万円全額自己負担となります。そんな『はざまの世代』へも助成をしてください。

 

③  厚生労働省、各自治体ホームページのHPVワクチンについての説明はとても否定的な印象を与える記載になっています。情報を求めている人に、有効性とリスクについて正しく情報が伝わるような公平な説明に改善してください。 

 

④  日本におけるHPVワクチンの有効性や副反応の発生状況などを正確に把握するために、子宮頸がん検診の問診票に『HPVワクチン接種歴』の項目を設けて、接種歴を把握できるシステムを作ってください。

 

⑤  定期接種対象者自身が『HPVワクチン』と『HPV関連疾患』について理解できるよう、中学校の副読本にその内容を入れてください。

 


HPVに限らず、予防できる病気は予防した方が良いと思う。

 

病気になってから治療するよりも予防医療に力を入れた方がトータルでかかる費用は抑えられ、尚且つQOLも下げずに済む。

 

予防医療としてできることは枚挙にいとまがないが、上記のオンライン署名をはじめ、小さなことからでも確実に始めていくことが大切だと思う。

 

(参考URL一覧)
http://www.twmu.ac.jp/KC/Urology/disease/cancer/penis/

https://ganjoho.jp/public/cancer/mesopharynx/index.html

https://news.yahoo.co.jp/articles/614ac03495ebd7e1fe6a3d9c7ed7fbb3f0503b5a

https://www.std-lab.jp/stddatabase/hpv.php

https://www.mami-ladysclinic.jp/hpv9/

※ブログはフォーマルなものではないので、引用の形式やリンク先の情報の信憑性等に関してはご容赦いただきたい。

法人登記する上で、有り難かったこと、改善して欲しいことなどなど。

自分用のメモとしての側面が強くなるが、いくつか気になったことがあるので簡単に纏めておくことにした。

もし2回目以降やることがあったら、そういうものだと思って気にも留めなくなると思うので、一応記録として。

 

 

 

 

一昨日はかなり急な思いつきで設立を決めたので、朝から慌ただしかった。

 

下記サイトで「会社設立に最低限必要な費用」だけ正確に把握しておき、あとはざっと流し読みしておいた。詳しいことは法務局に着いてから行うことにした。

www.btob-expert.net

 

自宅と法務局を何度も往復することになると面倒なので、PC, タブレット, 身分証明書, 通帳, キャッシュカード, 印鑑等々、必要になり得ると考えられるものは全てリュックに詰め込んだ。

 

平日の午前なので法務局にはあまり人はいなかった。

用紙記入用のテーブルでPCを広げ、「法務局トップページ > 商業・法人登記申請手続商業 > 法人登記の申請書様式 > 第3 持分会社 > 1.設立」と飛んで、「合同会社設立登記申請書」のWordファイルをダウンロードして入力を進めていった。

 

わからないことがあればすぐに窓口で職員の方に質問できたので、下手に自宅でやらなくて正解だと思った。

 

お役所の仕事というのは効率が悪く、融通が利かないイメージがあったが、法務局のサイトも比較的見やすく、職員の方も丁寧に教えてくださったので、とても有り難かった。

 

 

 

ただ面倒なこともいくつかあった。

合同会社設立登記申請書には、「登記すべき事項」という項目がある。

「登記すべき事項」とは「商号(会社の名前)」、「本店(会社の住所)」、「目的(「飲食店の経営」とか「著述業」とかそういうの)」などである。

これはオンラインで提出し、登記申請書には、「別紙のとおりの内容をオンラインにより提出済み」と入力することができる。

 

しかし、このオンラインで提出する際に使用する「申請用総合ソフト」はWindowsにしか対応していなかった。

 

自分はMacを使用しているので、このオンラインでの提出はできなかった。

 

それ以外の選択肢は、CD-RまたはDVD-Rにtxtファイルを移して提出するというものになる。

 

当然そんなものは持ってきていないし、自宅にもない。

自宅との往復を避けるために、「流石にこのご時世使わないだろう」と思っていたUSBメモリーも持ってきていたが、CD-Rときた。

 

仕方がないので、近くのドンキホーテに寄ってCD-Rを購入し、一度帰宅してから外付けのDVDドライブを差し込んで、データを移した。

 

外付けのDVDドライブすらもう使うことはないと思っていたが、売らずに取っておいて良かった。

無駄な出費がかさむ所だった。

 

 

 

また、帰宅する途中で、銀行に寄って資本金の振り込みも行った。

ただ、ここで奇妙なことが発生する。

 

「出資者(自分)」から「設立者(自分)」への振り込み、つまり、自分で自分の口座に振り込みをすることになる。

 

何故わざわざ振り込む必要があるのかというと、「合同会社設立登記申請書」と共に、資本金の振り込みがあったことを証明する「証明書」の提出が必須なので、お金の動きを明示しなければならないのだ。

 

「なにこれ虚無じゃん……」と思いながらも仕方なく実行した。

 

社員一人の場合は特例でこの作業をなくしてもらえたらとても有り難いが、例外を設けるとルールが煩雑になるので、現在のルールのままの方が合理的だとは思う。

ただ、虚無を味わうことになる。ひたすらに虚無。

 

 

 

思いついた順に書いているので、時系列はめちゃくちゃになるが、定款も自分で作成することになる。

とても大変そうだと思ったが、丁寧に記入例が用意されていたので、素人でも問題なく作成することができた。

これは本当に有り難い。

 

この過程で「会社法第585条第2項及び第3項」の「持分の譲渡の例外」についても学ぶことができた。

 

あと面白いと思ったのが、会社の「目的」の項目に記す「前各号に附帯する一切の事業」という文句。

確かにこれくらいの含みを持たせる表現があると楽だなと思ったが、一方で人によって解釈が分かれるような表現はトラブルの元になったりするような気もした。

まぁ「目的」でトラブルになることはないだろうけど、一般論として。

 

 

また「資本金の額の計上に関する証明書」の記入において、「会社計算規則第44条」を学ぶことができた。

ここで、持分会社の設立時の資本金の範囲が定められている。

 

 

そんなこんなで順調に必要書類を揃え、窓口に提出したが、「印鑑登録証明書」も必要だと言われた。

 

印鑑。インカン.inkan...

 

 

次の日は授業やらなんやらで忙しいので、この日中に必要な手続きは終えたかった。

そこで仕方なく、区役所に行き、印鑑登録証と印鑑登録証明書を発行して、再度法務局に戻った。

 

印鑑は本当に社会の効率を落としていると思う。

 

「印鑑をどうしても押したい!」という人は勝手にペタペタ押していれば良いと思うが、それを全員に課すのは本当にやめて欲しい。

 

テレワークの障壁になるとのことで再度議論の対象になっているのは良いことだと思う。

 

クラウドサインの普及も進んでいるので、このまま手続きにおける印鑑必須がなくなれば良いが、「はんこ議連」の会長がIT担当大臣を務める国だから中々時間がかかりそうだなと。。。

会社を設立してみた。

全く同じ人が、全く同じことをしても、その名義が個人(自然人)か法人かで、法的な扱いが大きく変わってきたりする。

 

その辺の事情が面白いと思い勉強してみることにした。

 

ただ、参考書を買って勉強するよりも、実際に自分で会社を経営した方が手取り早く把握できると思った。

そこで昨日法務局に行き、会社を作ってきた。

 

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会社の種類として、株式会社・合同会社・合名会社・合資会社の4つがある。

 

しかし、合名会社と合資会社は構成員が無限責任を負うことになるになるので、あまり一般的ではない。

 

よって、基本的には、株式会社か合同会社から選ぶことになる。

 

合同会社は、経営内容を自由に定めることができるというメリットがある一方、社会的な知名度が低く、取引相手によっては敬遠され得るというデメリットがある。

 

他方、株式会社は、歴史が長く社会的信用力があり、資金調達もしやすいというメリットがある。一方で、合同会社ほど経営の自由はなく、会社法の一定のルールに従い経営しなければならないというデメリットがある。

 


ただ、会社を設立してから移行することができる。

 

つまり、株式会社を設立してから合同会社にしたり、合同会社を設立してから株式会社にしたりすることも可能である。

 

この移行手続きも一応やってみたいので、まずは合同会社を作ってみることにした。

 

合同会社の場合、株式会社とは異なり、設立時の公証人の手数料(5万円)、謄本代(2,000円)がかからず、登録免許税も9万円安くなる(株式会社: 15万円、合同会社: 6万円)。

 

なので費用面でも、試しに設立するには合同会社の方が適しているように感じた。

 

それでも合計6万円+α(印鑑証明書代等)かかるが、身銭を切った方が勉強に身が入ると思う。

それで好奇心を満たすことができるなら、安いものだ。

 


今は普通にアルバイトもしているが、1つのことをやっていると飽きてしまうので、たまにクラウドソーシングサイトで案件を受注したりもしていた。

 

これからはそれを法人名義で行うことにする。

 

それ以外にも色々と決めるべきことはあるが、昨日ふと思い立って設立したばかりなので、まだよくわかっていないことが多い。

 

(登記申請日である昨日が会社の「設立日」となるが、実際に登記が完了するまでには1週間ほど時間がかかるそうだ。その間に書類の不備などがあれば連絡が来ることになっている。)

 

しばらくは大学院での授業や研究も忙しいので、焦らずに楽しみながら勉強していこうと思う。

テレビ番組の内容が「ヤラセ」だったというのは、お化け屋敷のお化けが偽物だったというのと同じレベルの話だと思っていた。

それを前提に楽しむコンテンツだと思っていたので、「ヤラセ」発覚で番組終了などのニュースを見ると違和感を覚えていた。

 

「ヤラセ」の程度の話かもしれないが、放送作家や脚本家という職業があるくらいだから、全て現場の人のアドリブで展開が進んでいるわけではないことも容易に想像がつく。

 

発言内容まで一語一句定められているわけではないと思うが、ある程度話の流れが定まっているものだと思う。

 

また、その流れに合うように人員を配置するので、ある程度のキャラ設定なども含まれてくる。

 

その結果「〇〇関係者と紹介していた人は実はサクラでした!」みたいなことが生じ得るのも、そんなものだと思っていたので、それで番組終了なども不思議な話だなと思う。

 

感覚としては、「『Doctor-X 外科医・大門未知子』の米倉涼子さんが実は医師免許を持っていなかった!」とかと同じレベル。

 

「えっ?今さらそこ??」という感じ。

 

 

確かに、健康番組などで嘘をつくのは、健康被害なども考えられるので良くないかもしれない。

 

ただそれも少し考えればわかる話ばかりだと思う。

 

「〇〇ダイエット」なども、「〇〇さえ一定量食べていれば、運動も食事制限もなしで痩せる!」みたいな話は明らかに出鱈目だとわかるだろう。

 

基本的に、消費カロリーが摂取カロリーを上回れば痩せる、下回れば太る、ということくらい小学生でもわかると思う。

 

それが、特定の食物を食べた時だけは例外で、突然痩せ始めるというのは誰が信じるのだろうか。

 

平気で嘘を垂れ流すメディアというのは如何なものかとは思うけど、少なくとも日本のテレビとはそのようなものだと思っていた。

 

基本的に日本のテレビ番組は視聴者のレベルを低く見積りすぎだと思うので、あまり好きではない。

 

Netflixなどで良質なコンテンツを観られるようになったら、そちらに流れるのも当然のことのように感じる。

 

テレビはテレビで頑張って欲しいとは思うが、貧すれば鈍すとも言うので中々難しいのかもしれない。

『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』を読んだ。

積読になっていたものをようやく消化することができた。

Kindle版の積読は、余程意識しないと購入したことすら忘れ去られてしまうことが判明した。

次から専門書を除き、何かを購入したらそれを読み終わるまで、新しいものは購入しないことにしよう。。

 


 

タイトルにある通り、行動経済学の話。

従来の経済学は、人間が合理的に動くことを前提にしているけど、実態は必ずしもそうでもなくて、不合理なことが多いよねということを実験をベースにまとめたものが行動経済学。

 

松竹梅のメニューのように、選択肢が3つあると、多くの人は真ん中のものを選ぶ。

そのことを利用して、売りたいものを真ん中に設定するというのは有名な話だと思う。

 

 

で、この本の内容は6,7割くらいは既知のものだった。

 

というのも、1年くらい前に、有斐閣の『認知心理学 (New Liberal Arts Selection)』という教科書で結構がっつりと行動経済学を勉強したことがあったので「あーあれね」となることが多かった。

 

読む順番が逆だったら、本書『予想どおりに不合理』もさらに楽しめたと思うし、有斐閣の教科書の内容ももっとスラスラと理解できたと思うと勿体ないことをしたなと。。

 

 

ただ、知らないことも勿論あって、特に面白かったのは「プラセボ手術」の話。

 

1950年代まで、狭心症の治療法として「内胸動脈結紮」の手術が行われていた。 

この手術は、患者に麻酔をかけ、胸骨を切開し、内胸動脈をしばる。

すると、心膜横隔動脈への圧力が上昇して、心筋への血流が改善するというもの。

 

ただ、一部の医師の間では「本当に効果があるの?」と疑問に思われていた。

そこで、1955年に、心臓医レナード・コブと数人の同僚が、「患者の半分にはこの手術を施し、もう半分には手術をしたふりをする」という大胆すぎる方法で検証してみた。

すると、両グループとも、患者は「胸の痛みがすぐに和らいだ」と報告し、心電図検査でも、本物の手術を受けた人とプラセボ手術を受けた人に違いはなかっ05:40たというもの。

 

この内容から、

予測によってわたしたちの経験に対する感じ方やとらえ方が変化する

ダン アリエリー. 予想どおりに不合理  行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.4204-4205). Kindle 版.

 と纏められていたけど、それよりも「手術をしない」という大胆さが個人的なおもしろポイントだった。

 

「関節鏡視下手術」でも同じように効果がないことが証明された。

この時も、「麻酔、切開だけして、何もしないで縫い合わせる」というプラセボ群を作っているのが面白い。

しかも「関節鏡視下手術」に関しては、2000年代に入ってからの話で、当時も結果を報告したあとは非難轟々だったみたいだけど、現代では絶対にできないだろうなぁと。。

 

今でも本当に効果があるか疑問に思われている手術は数多くあるらしい。

ただ、如何せん、それを検証することがあまりにも困難なので、なんとなく続けられているようだ。

 

本筋とはややズレたポイントを強調することとなったが、同じ薬でも価格によって利き方が変わってくるみたいな話もあって面白かった(「プラセボ手術」の後に紹介されていたので印象は薄れてしまったけど)。

 

 

そして、今話題の、カルロ・ロヴェッリ著『時間は存在しない』とかもそうだけど、ある学問分野では常識のことも、前提知識が全くない人でも理解できるように噛み砕いて書かれた本は売れるのだなというのが新たな気づきでもあった。

 

この本は、「具体例を用いた導入、実験内容の紹介、実験結果のまとめ、一般化」の流れが綺麗でとにかく読みやすかった。

 

翻訳されたものだから、所々日本語の文章では使われない比喩などもあるけど、それも味があって良い。

 

「行動経済学なんて全く知らん」という人にはうってつけだと思うし、「それなりに知っているよ」という人でも、上手い文章の書き方が学べるという意味で良書だと思った。